次の日も、その次の日も、真希はご機嫌で。
聞き出そうにも、あまりに楽しそうにしているから思い出せなくて。
部活とバイトの二重苦の俺は眠いのを我慢して必死に頑張ったけど、その甲斐なくわからないままだった。
でも3日目には1つ収穫あり。
どうやら真希は今度の日曜を楽しみにしてるっぽいってこと。
でも今度の日曜って……何の日だっけかな。
誕生日?
いや、違う。
付き合った記念とかいうやつ?
多分、違うと思う。
じゃあ、初めて何かした日……とか?
全くわかんねー。
ヤバイくらいにわかんねー。
しかも日曜は、俺バイトなんすけど。
まぁ、バイトは午前中だし。
その帰りに何か買って帰って……それとなく聞いてみよう。
もし何かの記念日だったら、忘れたふりしてプレゼントを渡せば何とかなる……よな?
そう簡単に考えて、日曜は朝からバイト先へと向かった。
たった3時間のバイトでも正直疲れ果てる。
給料を貰ってるから仕方ねーんだけど。
さすがに先週は休みなしで部活もしたし、真希には悪いけど今日も家で会うことにしてもらおー。
そう思って、家に向かっている時だった。
携帯のバイブが着信を知らせる。
あー、バイト中だったからバイブのまんまだわ。
携帯を開き、耳に当てた瞬間。

