「そっか。」

その時。

後ろの扉がガチャリと開いた。

姿を現したのは、彩葉の彼氏の奏先輩と・・・。

「竜夜!?」

あたしの口から悲鳴のような声が漏れた。

恨みがましく彩葉をふりかえると、唖然とした表情を浮かべている。

そして、いきなり奏先輩に詰め寄った。

「奏!?なんで竜を連れて来たの!?」

彩葉の剣幕にも臆さず、奏先輩はしれっと笑った。

「竜夜が来たいっていうから。」

その会話の途中、

竜夜はずっとあたしを見つめていた。

眼に

哀しみと、怒りをたたえて

彼の眼はあたしを見透かす。

ハリーポッ〇ーのダンブルドア並みの視線。

「琥珀。」

彼の声は、今まで聞いたことがないほど静かだった。