「じゃあさ!!カラオケとか行こうよ♪絶対楽しいから!!」



「い、嫌です!!」



勇気を振り絞って震える声で言ってみたけど、



「いいじゃん♪」



何も変わらない。


実咲は少し泣きそうな顔をしていた。



「け、けけけ警察呼びますよ…?」



脅してみたけど…、



「ははっ君面白いね♪ますます気に入っちゃった♪」



と言って手首をつかんできた。



「いやっ!!離して!!」



ふりほどこうとしても相手の力が強くてかなわない。



どうしよう…………。



誰か……誰か助けて………!!



そう思って目をつぶったその時…!



「離せよ。」