「…っ!」

目の前にいたのは神崎だった。
まさか、本当に気付いてしまうとはたいしたものだ。
いや、妥当か。
何故なら神崎はあいつの幼なじみだったんだしな。

だとしたらここに来てほしくなかった。

俺は去年、あいつにも神崎にも、本当に悪いことをしてしまった。
その罪を償う為に俺は今ここに来ているのだから。