「分かるよ」 「そう・・・なのかな」 「うん」 中野くんは俯いた。 ひとつだけ、気になった。 妹として好きだったのか、女の子として好きだったのか。 聞いていいのか分からないけれど、 もし中野くんが私と同じだったら、 私の気が少し楽になる気がした。 私は怖かったんだ。 たった1人、この気持ちを抱えていることが 怖かった。