「…あれ?富田さん?」
「??」
そっと顔を上げると、そこには中野くん。
「中野くん…」
「どうしたの?その顔」
「えっと…なんでもないよ?
中野くんこそどうしたの?」
「あぁ、俺はさっき体育でバスケしてたらつき指したから」
いつもの笑顔。
「先生いないのか」
「うん」
「テーピングのやつあるかな?」
そう言って中野くんは保健室をあさり始めた。
「今体育バスケなの?」
「そうそう……あ、あった」
中野くんは自分の指に見つけた物を巻きつける。
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