「ふーん。」

またいつものポーカーフェイスに戻って適当に返事をされる 。
なにそれ。
どーしたらもっと崩れてくれるの?

「あ、ごほうびあげないとだな。」

「ぇ、いーよ。べつに。」

意外と律儀なんだ、そういうの。

「だめだろ。勝ったらごほうび、負けたら罰ゲームがルールだった。」

ごほうび、ね。
なにがもらえるんだろ?
“いーよー”って言いつつも、ちょっと楽しみだったりする。

だけど、一つ気づいてしまった。
このゲームのルール、おかしかったんだ。
「ねぇ、あたしは当たらなかったら罰ゲームだけど、隼人は?」

「とくに何もないな、(笑)」

「そっ、それ、ずるくない!?」