俺は最初から、“ご褒美”なんかあげるつもりはなかった。 俺がこれからすることを“ご褒美”と受けとるような奴なら、暇潰しにもなりはしない。 体育館の入り口についたとき、麗奈のほうにやっと向き直り どうか“罰ゲーム”だと思ってくれることを願った。 そして、その俺好みの顔が、 涙で綺麗に歪むのを。