「同じクラスだったんだ。宜しくね。」

「こちらこそ。じゃあ越してきたの?」

首を縦に振り、その問いに答えた。


うしろで扉の開く音がしたから、少し横にずれた。

入ってきたのは女子で。


「おはよっ、暁。」
そう言ったあとに。


「あ、麗奈!」
「あずっ!同じクラスでよかったぁ、宜しくね。」


佐々木梓。入試のときに話して、意気投合したこ。

このコが同じクラスなら、少し安心。話せそうなコがいてよかった。



「おい、暁。これ見ろよ。まじウケる!」

暁くんを呼んだのは、あの隼人ってひと。
暁くんがそっちに行ったから、とりあえずあたしたちはカバンを置きにいった。


自分の席にいくと、

「あっ、ここの席のコ?借りてるねー。」


ケバめのコがあたしにそう言ってきた。


「いいよー、カバンだけ置かせて。」

そう言ってカバンを置くと、梓の方へ行った。