駅までのみちに立ちふさがるように

えみが汐里の前で足を止める

「嘘、汐里は隠せるようにできてないよ」

ムッとした顔が急に綻んで

「言いたくないなら別だけど

悩んでるんだったらいいなよね。

いつでも聞くから」

照れたように前を向き直って

えみは足を進めた


困惑していた顔が晴れ汐里も笑顔になった。

「えみ、これから時間ある?

もしよかったらご飯食べない?」


「もちろん!

いつでもひまよ、汐里のためならね!!」

「ふふ、ありがとう。」