文字の先の君へ





ーガラガラ


…!!!!


一冊のために五六冊もまとめて落ちてきた


ーガツンッ

頭にも容赦なくそれは落ちてきて

汐里の理解は追い付かなかった


「えっ、…うそだろ」

後ろから聞こえてくる声は

聞き覚えのある声で


「あーあ、」

苦笑いしながら近付いた