この学園は…陰陽師が集う場所。
陰陽師は、数々の妖怪などを封印する。この学園は…その陰陽師を育てる場所なんだ。
私も陰陽師なんだけど…。
もう一つ能力があるんだ。
「西園寺。」
「また聞いていたの?歌音。」
「えへ。」
はあ…。
私の友達 斎藤 歌音(さいとう かのん)。
私と同じ陰陽師。
「またふったの?」
「あっちから言ってくるだけよ。私はなんもしてない。」
「そりゃそうだけど…。ダカラじゃない?」
「何がよ?」
主語抜かしてどうすんのよ。
分かるもんも分からない。
「あなたね…“氷のプリンセス”って呼ばれてるんだよ?」
「へえー。」
興味ない。
「男の子ふったの何回目よ?」
「さぁ?知らない。」
「ここにいる男を全員ふってんの。あなたは…。」
「へえー。」
全員ふってんだ。私…。
あっちから言ってくるだけなんだけどな…。
私…なんもしてないもん。


