私のもう一つの能力…。
それは死神だってこと。
「…白の死神…。」
グローダが言った。
そう…私は白の死神。
普通の死神は魂を狩るけど、私は違う。白の死神は相手の気持ちを分かり、相手が天国に行けるように…願いを込める…。
「お前…。」
洋二…言えなくてゴメン…。
「…言えなくてゴメン…。離れて欲しくなかったから…。」
私は辛い声を出した。
「……。」
目をまん丸にして口をポカーンと開けている。
だらしないよ?洋二…。
「どうなの?グローダ。」
私はグローダに問いた。
「…さすが…伝説の奴か…。すごいな…。圧倒的だ。」
「なら、帰ってくれ。ここにはもういられないだろう…。もう朝日が昇る。」
真っ暗だった空は、朝焼けにより、明るくなった。
「そうだな…。もうここには来ない。だが…それを狙う奴はいるだろう。」
「その度に帰してんだけど。」
フッとグローダは笑った。
そして…自分で妖界の道を開けて帰って行った。
「あなたも帰って。洋二。」
「あ…あぁ…。」
ハッとして洋二は帰って行った。
まさかこの後波瀾が起こるなんてね…。


