夜が近付く度ドキドキドキドキ。

心臓飛び出るんじゃないかってくらい
ドキドキ してるあたし。

あぁもぉこんなとき真緒が羨ましくなる。


あんなに平然と男子と…て、


えっ優斗くんと話してるじゃん真緒。

なんか、付き合ってもないのに
すごく嫉妬してるあたし。


可笑しいくらい真緒が憎くなってる。
優斗くんニコニコしてるし…

あたしって真緒よりスタイルよくないし
かわいくないし
ヘタレだし
ばかだし
天然って言 われるし…どんどんネガティブの渦に巻き込ま れてくあたし。



完全に床しか見えないくらい
うずくまってなん かわからないけど
傷ついて…足音が近付く。


視界にかわいいハートマークがいっぱい
書いて ある靴下が…


とりあえずあたし見上げる。

をっ!!真緒さん!!

「なにその。怖い顔。なにそのびっくりまん丸 な目っ。どうしたのっ。」


あ、あたし今そんな顔してんだぁ。
じゃなくて、


「真緒どうしたの?」

真緒が手に紙を持ってる。

渡してきた。


ん?これアドレス??


「えーと。えっ?なにこ…」
「んとねぇ、優斗のメアドだよん。なんか玲奈 が知りたいって言ってたって昨日言ったらわざ わざ紙に書いて持ってきてくれたんだよ?んー なんかーこれわぁ…あはっ」




真緒がなんか一人で妄想してるよ。

って、わざわざ書いてきてくれたんだ…

普 通、人にそこまでするかっ?
えっないない。
えっこれって期待していいの かっ。
あたしまたもや脳内花畑。
さっきまで 床しか見えてなかった視界が

もう 今わ優斗くんしか写りません。


「真緒あじがどぉ。」

「なにちょっと泣きそうになってんのっ。て か、にやけてるし…怖いよ玲奈?」



真緒笑ってるしぃもう笑われてもいいしぃ。


でも、まだ優斗くんケータイ持ってないんだ。
パソコンのアドレスだし。 意外だな。

そして授業終わった直後メールを入れたのわ言 うまでもない。

真緒が一緒にいてくれたから
メール送れたけど
最初のメールってこんなに
ドキドキするものな のか。
忘れてたもの思い出した瞬間だった。



それと同時に自分が
どんどん純粋になっていっ た気がした。


なんか素直にすきってことわかってきた
気がした。



今までわ形だけ求めて
安心が欲しくてすきって
想い寄せてたってことが多かったから、




こんなの久しぶりだな。