期間限定彼氏

あたしの心臓は、今までにもないくらいにハイスピードで高鳴っていた。



「それで、どうやって誘えばいいかな?」



あたしは瑠奈に聞いてみた。


「どうやってって、『今度映画行こうよ☆』とか言って、チケット出せばいいだけじゃん。」



さっきとは違って冷めた瑠奈の声。



「え、それだけ?」


「大丈夫、大丈夫。美玖ならいけるって☆」


少し自信がわいてきた。