期間限定彼氏

顔を上げてあたしを見たのは、大きい目と長いまつげ。



「・・・九龍莉央。」



・・・あいつと同じ、透き通るような低い声。



「へぇ、莉央っていうんだ?あたしは早川桜。これでも3年生。」



あたしは手を差し出した。


彼は驚いたようにこっちを見る。



「どうしたの?」