期間限定彼氏

一瞬、一瞬、確実に進んでいく時間。


それと同時に一歩、一歩、短くなっていく家までの距離。




この角を曲がったら、あたしの家・・。



「ねぇ、慶吾さん?」



あたしはごくりと息を飲んだ。




「んぁ?」


間抜けな返事。



「恋、したことあるの?」