期間限定彼氏

――慶吾Side

あれから俺は、少し美玖に会うのをためらっていた。



だってやべぇもん。


あいつの顔にふれてしまったら、声に、姿にふれてしまったら、きっと俺はまたあの日みたいな行動を取ってしまうだろう・・・。



「あー、くっそ。だせぇ、俺。」



こんなに壊れそうなほど俺はあいつが好きで、だけどそれは期間限定・・・。



「あいつも俺のこと、好きだったらいいのに・・・。」