嬉しかった。


慶吾さんの笑ってるところをひさしぶりに見れたのが。



ううん。


それ以上に、慶吾さんと同じことを思っていたことが嬉しかった。



いまなら、言えそうな気がする。


がんばれっ、あたし!!



「あっの・・・慶吾さん!!」


「なんだよ?」


あたしは慶吾さんに聞こえないように小さく深呼吸をした。



「今度の土曜日、一緒に映画に行きませんか??」


「・・・。」