「旨いか?」
「うーん…やっぱり苦手かも。」


彼は笑った。


「まだまだお子様って事かな?」
「うるさいなー。」


膨らませた頬が少しずつ熱くなってくる。


「本当に酒弱いな。」
「んー……」



僕は遺伝子レベルでお酒がダメだ。


頭もぼーっとしてきた。
思考が回らなくなってきた所で、彼に寄りかかる形で抱きつく。



「ちゃんと責任は取ってやるよ。」



優しい囁きと口付けが落とされる。



口付けは甘めの痺れる


――大人の味。



~END~