可愛くラッピングされた四角い箱を、胸を高鳴らせながら手渡す。 彼は驚いた顔をして、それから微笑んで、その箱を受け取ってくれた。 「まさか貰えると思ってなかった。嬉しいよ、ありがとう。」 開けていいか?と訊いてくる彼に頷く。 「ウィスキーボンボンか。酒好きの俺にピッタリだな。」 「うん。好きかと思って。」 「よく分かってるな。」 嬉しそうに笑って、彼は一粒口に入れた。 「うん。旨い。」