あー、私は人を殺したんだ


「芹沢さん!」


闘いは終わり、山崎さんが駆け寄ってくる


「永倉さん、原田さん。
芹沢さんを宿の部屋に運んで下さい。

山南さん、お水を汲んできて下さい」


てきぱきと指示を出しながら、血止めをしている器用さに感心する。



「いくぞ、セーノ」


傷に響かないよう、丁寧に慎重に運ばれていく



少し、また少し遠くなって


やがて見えなくなる



鴨、死なないで...






それだけを願い


その場を後にした...