ザァー…… おかしい。 いくら私が生物担当の係りだからって、なんで放課後に残って掃除しなきゃいけないの? 舞ちゃんは先に帰っちゃうし……一人であんな汚いのを掃除しなきゃいけないなんて、 「おかしいでしょ…」 バケツに水を入れながら、何故こんな事になっているかを考える。 ……と。 ――キュッ 「水、溢れてますよ?」 フワリと周りの風が動いたと同時に、耳元で囁かれた言葉。 .