「あのな、お兄ちゃんさ、実はあの学校、仕切ってたんだよ」
「………………は?」
何という衝撃発言から始まったこの話題。
しかし、この開いたわたしの口はこの後の話を聞く限り、閉まるということはなく、ついに最後の一言にはわたしは顎が外れるんじゃないかってくらい、元に戻すのが難儀になるくらいになる。
「いや、あのな?お兄ちゃんは高崎高校のいわゆるボスだったんだよ。で、俺が卒業する時に後継者は?って話になっちまってな。そん時、俺言っちゃったんだよ。
俺の妹だ!って…、」
後継者?
俺の、妹?
ということは、わたし?
わたしがどうするの?
ボス?
「――……」
わたしがボス!?!?!?!?
しかも、高崎高校の!?!?!?!?


