安城りく。 同じクラスで、まさやと仲がいい。 2人は、クラスでもうるさいと評判のコンビだった。 「立花さん」 放課後、りくが近づいてきた。 「俺と付き合わない?」 あまりに突然でびっくりした。 でもあたしは平静を装って、 「ふざけてるの?」 と聞いた。 「ふざけてない、一目惚れしたんだ。ダメ?彼氏いるの?」 「…」 遠くから、まさやとユキがあたしたちを見ていた。 「…いたけど別れた」 あたしはそう言ってから、ユキの元へ向かった。