私、西条 友梨。とある事情で貧乏になっちゃいました。

たまに思い出す記憶があるんだ。

あれは…

私が小学2年の時。

ある男の子が中学生にイジメられていた。男の子は泣いていて、私が
「大丈夫?」
「うっ…ひっく…ぁ…だ、大丈夫…。」
泣きながら答えたんだ。

また次の日もその次の日もその男の子と話したり、遊んだりした。
ある時、
「僕、大人になったら強くなってお金持ちになってかっこよくなって、友梨ちゃんを迎えにくるっ‼」
「うん、待ってる‼」
そこでいつも終わるんだ。
ただの口約束。それだけ…。

でも、この出会いが私を変える。