「冴島さん。お帰りですか?」


ホテルを出て、真上から太陽の光を浴びながら外を歩くと、目の前に御岳が立っていた。


「いや、柏木の様子を見に行く所だ。」


「そうですか、今暇なのでお供しても宜しいですか?」


にこにこと微笑みながら、首を傾げる。


「好きにすればいい。」


そこらの女と違うから、一緒にいても気持ち悪いとは思わない。


「どうもありがとうございます。」


そのまま二人で柏木のいる場所まで行く。


どうせあそこに居るだろう…。