『結愛…海くんいる?』 「うん。」 視線の先をたどっていくと 人の多いクラブに、ポツンと人の集まってない空間があった。 たぶんあそこにいるのだろう。 ジッと見ているだけの結愛の腕を引っ張り、その空間に足を踏み入れた。 「海くん…」 弱々しく呟く海くんの隣には、結愛の友達の言っていた通り 美人なおねぇさんが座っていた。 様子を見る限り海くんとやらは嫌がっていない。 のうのうと酒を飲んでいる。