『結愛』
そう声を掛けると結愛はいかにも泣きそうな表情で私を見た。
「類」
「あ、おねぇさんがお友だち?めっちゃ美人じゃん。ラッキ~。」
なんてヘラヘラしているチャラ男をとりあえず結愛から離し
『結構です。クラブに彼氏いるんで。』
そう言ってクラブに素早く入った。
彼氏がいると言うと諦めてくれると思ったのに、チャラ男は私たちと一緒にヘラヘラしながらクラブに入ってきた。
どうやらさっき言ったことが嘘だと思われたらしい。
「どこ~?」
なんてずっとヘラヘラしている。
仕方なく海くんとやらを探してみた。
