頭の中ではどうしようという言葉が並んでいる。 いつもは冷静なはずなのにこんな時には役に立たない自分の頭を呪った。 「やっと静かになった~?もうおねぇさんうるさいよ~。」 なんてヘラヘラ笑っている男にイライラした。 なんか逃げる方法を考えるも、男には片手で両手首は掴まれてるし、壁に抑えつけられ足を固められてしまっている。 こんなんじゃ男の急所を狙うことすらできない。 思わずため息をついた時、 「何してる。」 男の低い声が聞こえた…