「はー……」

真冬だというのに滴る汗。

服は汗で肌にべっとりとくっつき、不快極まりない。

冷たいアスファルトに座り込み、灰色のコンクリートに背を預けて息を整える。

大分落ち着いたところで、俺はポケットからスマホを取りだし電源を落とした。