ガチャ。 ドアを開けると、消えているはずの電気がついていた。 キッチンからは暖かい空気と共にカレーの匂いが漂う。 昨日のままなのかな。 また。何でもやりっぱなしなんだから。 まったくもう。そんな気持ちで一歩を踏み出した。 「おかえり!」 『え?』