よっちゃんと暮らすようになってから二週間たったある日のことだ。



脱ぎ捨てられてオブジェのようになったシャツを見て
『よっちゃん。まるでアートだね』


と笑っていた。



包丁をトントン鳴らすと
リズムに合わせて歌うよっちゃんが好きだった。