「うん、食べかす」 …うわぉ。 すっごい恥ずかしいじゃん。 他にもついてないか分かんなかったから、ゴシゴシとそでで顔をふいた。 「もうついてないよ」 さっと立ち上がって、可愛君はまた片付け始めた。 「あ、どうも…」 顔をふくのを止めて、可愛君にお礼を言う。 なぜ、あたしと可愛君がこんな関係になったかというと…。 2年生に進級してすぐの、数週間前に遡る。