だらしなく緩みそうな頬をペしっと軽く叩いて、可愛君に駆け寄る。 「私服も格好良いねっ!」 「そう?あ、今日化粧してるね」 うわー、気付いてくれたっ! ホント、自分でも分かるか分からないかくらいの薄いメイクなのに。 さすが可愛君。 嬉しくてニコニコしていると、スッと可愛君があたしに手を伸ばしてきた。 「へ!?」 ビクッとして、つい肩がこわばる。 「髪、巻いてるんだ」