そりゃあ人には人の恋愛感情がある訳だから、どーこー言いたくないよ?
でも今回のケースは…

「流斗君達…兄弟でこーゆー関係だったんだ…」

あたし、見ちゃいけない場面に遭遇しちゃったのかもしれない…

『ち、違うって!これは勝手に…』

「言い訳しないでよっ!」
そっか…
あたしはカモフラージュだった訳か。
そりゃあ彼女いなくて、お兄ちゃんとこんな事してたら普通怪しまれるもんね。
あたしとはカモフラージュで付き合ってたのか…

『お、おい!?何泣いてんだ優!?』

オロオロとした表情であたしに近づいて来た流斗君。

「もー知らないもん!」

『あ、おい優!』

バタン!

あたしは流斗君の部屋のドアを思いっ切りしめて、外に飛び出した。