「そんな事無いよ〜優ちゃん♪」

俺は気持ち悪い程爽やかな笑顔で優に言った。
1人妄想芝居?
こんな面白い話題…
追求せずには居られねぇーだろ♪

『は、はははは…?』

俺とは真逆で、苦笑いな優。
バレるのが相当嫌な訳か。
嫌なら尚更聞き出してやっから♪
あれ…?
俺性格悪過ぎ?

「でっ♪何してたのかな〜?しかもここ俺の部屋何だけどなぁ〜?」

そう言って優の両肩に腕を乗せ、優と向き合う形をとった。

『な、何にもして無いよっ!』

慌ててんのバレバレだからっ!
俺にバレ無いとでも思ってんの?
「ふーん…?」

俺は優に顔を近付けた。
優はギュッと目を瞑った。
多分キスされるって思ってんだろう。

「…キスして欲しい?」

俺は目を閉じている優に問い掛けた。

『え…えっと…その…』

顔を真っ赤にして俯く優。
あー。
これはキスして欲しいってサインだな。

「して欲しい?」

俺は俯いてる優の耳元で囁く。

『んっ…』

俺の息がかかってくすぐったいのか、優は可愛い声を出した。
何時もなら俺はここで我慢出来無くなってキスしてんだろな〜。








でも今回は必死に耐えろ俺!

「言わないならしてやんねぇーよ?いいの?」

優が小さく口を開いた。