『流斗君…好き…』


















何故か俺の部屋に居る優。
しかも風呂上がり!
しかも俺の事好きって呟いてる!
何だ!?
何だこのサプライズ!?
やっべぇ心臓バクバク鳴ってんぞ俺!
まぁ…
優が好きって言ってくれてんだ、ここは1つ…






「俺も好き。」

その小さな背中をガバッと後ろから抱き締めると、俺の想像を越える声が返ってきた。

『ッキャァァァァアア!?』

キーン…
鼓膜破れるって。
何だよ。
俺の事待ってたんじゃねぇーの?

「お前叫び過ぎ。隣に聞こえそうな大きさだぞ?」

『だってだって!流斗君がいきなり後ろからギューってするからじゃない!ってか何で部屋で隠れてるのよっ!?どうせあたしの1人妄想芝居聞いて楽しんでたんでしょ!?』

も、妄想!?
そんな1人芝居見てねぇよ!
ってか俺部屋に隠れてなんかねーし!

「おい…俺普通に入り口から入って来たんだけど…?しかも妄想って…?」

『えっ!?』

しまったって顔してる優。
ははーん?
優自分で言っちまった?
自分のトップシークレット言っちまった?

『り、流斗君…?何か笑顔が怖いよ…?』