「お、おはよ!」
「おはよ、めぐ」
勇気を振り絞って挨拶すると落ち着いたトーンの声でかえってきた
その優しげで爽やかな笑顔。
さらさらで傷んでいない黒髪。
切れ長のくっきり二重の目。
...近くで見ると一段とかっこいい!
こんなかっこいいと見とれちゃうよ..
「なぁ、めぐ。」
「...な、なにー?」
私を呼ぶとバッグを片付けて暇になったのか、此方に椅子を向けてきた
.........びっくりした。
まさか吉野くんから話しかけてくれるなんて思って無かったから一瞬ドキリとした。
「..さっきからなんで俺を見つめてるの」
「........え?」
私は慌てながら必死に誤魔化した。
「こ、黒板に何か書いてあったから見てただけだよ!」
「そっか…」
まさか気づかれてたなんて。
もうまたばれるか心配で一生見れないかも...。
