True heart

コンコンッ。
ノックをしたが返事はない。

・・・寝てる?笑

ガチャッ。扉を開けた。

「お母さん、だいじょ………」

ーーー私は目を疑った。

そこは……空っぽのお母さんの部屋だった。
私はただ呆然と立ち尽くしていた。

数分後、我にかえり、急に不安になってお父さんの、弟、姉の部屋、全部必死で見て回った。

ーー予想どうり。なにもなく、ただ空っぽの部屋ばかり。