すると、恭は軽く抱きしめてくれた。


「大丈夫。まきまきは、気にしなくていいから。ね?」

「あ、りがとう」

「でも、なんで坂上は彼女がいる高校に、責めるんだ?」

「そうだよねぇ。凛に隠してるのになんでぇ?それにぃ、凛はなんで気づかないの?」


舞稀は、凛の気持ちを知らなかったから、そんな風に思ったのかもしれない。