湖季はにっこりと微笑む。
変わらない、笑顔で。
「いーえ。花澤さんと俺、友達でしょ?」
「……はい」
湖季の明るさに助けられている自分がいる。
湖季の良さはこの周りを照らすような明るさだ。
とても元気で、明るい。
少しだけ太陽に似ているような気がする。
向日葵のような律花
太陽のような湖季
本当に二人はお似合いだと思う。
近くにいると、それがよくわかる。
「湖季、それで終わり!何のために呼んだと思ってるの?」
「律花、急すぎ。だから、今日も一緒に行こうか?って言ったのにさ…」
「…何回も付き合わせられないでしょ」
と、律花はため息をつく。
湖季は『気にしなくていいんだよ』と肩をすくめる。
「意外と気をつかうよね」
「意外は余計っ!」
湖季の言葉に律花はキッと睨む。
湖季はどこか楽しそうにくすくすと『ごめん』と謝る。

