いつもと変わらない今日。 今日と全然ちがう明日。 それでもね…… 信じようと思うの。 あたし達の過去も、 今も、 そして未来も………… それは2人が教えてくれたこと。 咲夜にもらったネックレスをぎゅっと握りしめる。 そのとき風が吹いて、 ホームに電車が入ってくる。 それはあたし達の目の前で止まる。 ドアが開いて、人々が次々に乗り込んでいく。 その方向をただじっと見つめている。 「……」 翼… 本当に今が別れのとき。 「じゃあ、行ってくるから」 歩き出した翼の、手を掴んだ。