コートに座り込んだままの咲夜が呼んだ。 はっとなって、急いで駆け寄る。 「咲夜、大丈…「早く追いかけて!」 あたしを遮る強い言葉。 「え……?」 「翼は理由もなくこんなことするヤツじゃない」 「理由……っ?」 「俺にはわかる。翼がそこまでして、勝ちにこだわる理由」 翼……。 この勝負に勝つ意味なんて 一つしかないじゃん…。 「………っ」 涙が零れ落ちた。 「だから早く、取り返しのつかないことになるまえに…!」