顔を上げると、翼がだるそうな目で睨んでいた。 気のせいか、額にムカムカのマークまで見えるような…。 「だから、今日の夜俺も参加するって言ってんの」 「なんでっ!?」 翼の成績はいつも学年で10位以内。 しかも数学にいたっては多分学年で1番できる。 赤点ギリギリラインのあたしと勉強するメリットがどこに!?!? 「いいだろ?別に理由なんてねえよ」 翼はそっぽを向いてしまった。 これって、もしかして… 嫌がらせ!?