「おまえら昨日のデートどうだったんだ?」


「えっ……?」



"デート"という単語が翼の口から出てくると思わなくて、思わず赤面する。


翼には文化祭の日に咲夜と付き合ったことは報告したけど…。


こういう話を聞かれるのは初めてだ。



「あぁ、試合はレベル高くてすごかったよ」



咲夜がバスケの試合について話すけど、翼はあまり興味を示さない。



「そうじゃなくて…コイツの話」



翼が指さしたのはあたしだった。



「デートなのに大食いやってたり、オタクとか披露してんじゃねえかなって」


「な……っ!!!」


「色気がなさすぎて、咲夜にひかれてないか心配してただけ」



ニヤニヤしながらからかってくる。