「さく…や……」 そのままの至近距離。 瞳に映った世界だけがゆらゆらと揺れる。 「もう俺は仲のいい幼なじみではいたくない。そんなんじゃ足りない。 だって俺は… 姫が好きだから……」 "さくやっ…!" 幼い日の姿が思い出される。 ずっと… その言葉が聞きたかった────