立ち上がって、後ろから近づく。


そのままドアに手をかけようと伸ばした咲夜の腕を掴んだ。



「…翼?」


「おまえの言うとおり俺は姫が好きだよ」


「それならよかったじゃ「おまえはどうなんだよ!!」



咲夜の言葉を遮って、正面から睨みつけた。




あの表情が、嘘だなんて言わせない…



そうやって何も言わずに終わる気か?



このままやり過ごすほうが俺にとっては……。



好都合という単語と姫の笑顔と天秤にかけたら答えは決まってる。



聞きたくねえけど



答えないなんて



俺が許さない………




「おまえは姫が好きじゃないのかよ…?」



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