「どうしたんだよ?」 姫の両肩に手を置いて、顔を覗きこむ。 冷静に落ち着いた口調で問いかけた。 「翼っ、あたし振られちゃったよ」 「振られたって咲夜に告白したのかよ?」 「そうじゃ…ないけど。でもっ、咲夜の傍にはいられないんだよっ!!」 姫は感情を高ぶらせて泣きじゃくっている…。 状況が全然つかめない。 ただ姫を抱き寄せて、ずっと頭を撫でていた。 どんなに考えても納得する考えに行きつかない。 咲夜が姫を振った? 咲夜の傍にいられない…? どういうことなんだよ…… + 。 + 。