+
。
+
屋上に吹きぬける秋風が、長い髪を揺らす。
フェンスからは校庭の様子が一望できる。
遠くから、部活の生徒達のかけ声が耳に入ってきていた。
そんなさわやかな青春とはまるで正反対…。
じめじめムードであたしは律に話をしていた。
もちろん内容は咲夜のこと。
「で、あんたは咲夜君に嫌われたと思ってるわけだ」
泣きながら、コクンとうなづく。
「バカ!」
「ば、バカ!?」
「うん、大バカ!!」
あたしの話聞いてたよねっ…?
好きな人に嫌われたと泣く親友にむかってかける言葉がバカ?
律さん得意の一撃必殺に、あたしはいきなりノックダウン。

